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即ち、
(1)空地データ通信であっても、地上システムヘの地上データ通信ネットワーク接続が必要になる。
(2)航空機内にもいくつかのシステム要素が存在し、航空機内で一つのネットワークを構成している。
(3)空地データ通信を有効に活用するためには、航空機内のシステムもネットワーク接続されるとの考えが取り入れられる。
(4)空地データリンクが複数種類存在する場合、利用空域に依存して、空地データリンクを切り換えて使用する事が当然必要になるが、それらの空地データリンクの使用方法が各々異なる事情から、どの空地データリンクを使用する場合でも同様の手順で利用できる事が望ましいと言う考えが取り入れられる。つまり、利用する空地データリンク相互間に共通した通信インタフェースを使用することが望まれる。
(5)航空機ネットワークと地上ネットワークの間にある、空地データリンクは、空地データリンクのみを使って通信を行うという性質のものではなく、中間の接続路として性格が強い。
(6)空地データリンクに複数の地上局が存在する場合は、その相互間の接続をどのようなネットワークとしてとらえるかを明確にしなければならない。
(7)航空機と地上、あるいは地上と地上のシステム間で、データ通信を行うためには、単にネットワーク接続だけでなく、どのシステムがどのシステムと通信をするのかということを明確にしなければならない。
(8)以上の諸観点から、データ通信では、エンド・エンド間の通信(図のA−GDataComm.ないしはG−GDataComm.互間の通信)という考え方が取り入れられる。
3.2.2.3 エンド・エンドデータ通信
以上述べた、エンド・エンドデータ通信の観点から、要素、実現上の課題などを挙げる。
3.2.2.3.1 エンド・エンド空地データ通信
a)構成要素

314-1.gif

*は複数の地上通信ネットワークを経由することもある。

 

 

 

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